にこたま5巻(最終巻)と新作「ボーダー」を読んでの感想(渡辺ペコ)

しゃーこ

2013年05月08日 14:21


にこたま、ついに終わりました。

1巻が2010年01月22日 発売だったので、3年とチョット。あっちゃんとコーヘーくんの日常を追っていました。

いやー、良かったね。良かったよ。にこたま。

渡辺ペコさんは絵柄とか雰囲気好きだったけど、なんか今一つ抜きんでない感じでしたが(上目線ですみません)、この「にこたま」で完全に一皮むけましたね。

けして温度は高くないけれど色んなキャラクターの「覚悟」があるマンガだったなぁと思います。

にこたま集めてて良かった。たぶんこれからも読み返せるマンガのひとつです。

ダ・ヴィンチの「男が読むべきマンガ」にもランクインしていましたが、確かに男の人でも読みやすそう。
なんか、胸が痛くなりますよ、きっと。なぜかって、


コーヘーくんは色んな女の人に許されて生きているからねw
確かに現実でも女の人には少なからず男の人を許しながら生きていると思います。逆もしかり、なのかな?
私の場合はどちらかというとパートナーに許されて生きていますが、すてきな女性たちは男性に対していらだちや悲しみを感じたりもするけれど、しなやかにソレを楽しみ、許している様な気がします。

いやー、最近ね、周りの女性たちがなんていうか、こう…恋愛に関して妙な悟りを開いておりまして。達観しているというか。
非難じゃないんです。ただ、このパワーすごいなと。見守る事が愛のような、そんな彼女たち。きっと色々駆け引きもやっているんだろうけど、男の人ってそれに気づいているのかいないのか、甘えているのか。彼女たち1人ひとりの物語が濃すぎて最近お腹イッパイです笑。

私自身もほれっぽい所があったのですが、最近はそういうパワーが仕事に向いている気がする。女性ホルモン足りないのかしらん?

さて、話は変わって、にこたま5巻と同時発売された、渡辺ペコさんの新作「ボーダー」1巻ですが。

1巻の終わりに重大な告白があります。
読み返せば伏線は色々あったのに、私ったら最後まで気づきませんでした。恥ずかしい。。。

渡辺ペコさんって、重大な事もサラサラ〜と描けるホントに今時な作家だなぁ。テーマも今風だし。
団塊の世代からみたら「もっと熱くなれよっ!!!」って言われそうな雰囲気バリバリ出てるけど、内なる闘志を感じますね。
お風呂を湧かしたら、湯船の底が熱い!みたいな。

ボーダーも続きが楽しみ。2010年代で一番好きな作家さんかも。
くらもちふさこ・いくえみ綾→岡崎京子・魚喃キリコ・桜沢エリカ→渡辺ペコ

うーん、なんとなく傾向が読み取れる。

という事で、にこたまは最終的に★5つ!!!
ボーダーも期待を込めて★5つです!!!

ぜひ、お試し有れ〜。

◆にこたま(全5巻) オススメ度:★★★★★


◆ボーダー(1巻〜)オススメ度:★★★★★



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