帯をギュッとね!でロンドンオリンピック柔道に思いを馳せる
ロンドンオリンピック、日本勢初の金メダルが出ましたね!ヤッター★ 昨日はテレビの前に釘付けでした。
今回のオリンピックでは柔道の新ルールが色々物議をかもしていますね。
審判3人もいるのに、結局ビデオ判定(ジュリー)が優先の審判制度。日本vs韓国の選手の「異例の旗判定」には、嬉しい反面同じことをされていたらやり切れないでしょう。
ジュリー(沢田研二)はどう思っているのかな。
以前記事にも書きましたが、私がオリンピックで一番熱心に見るのは「
柔道」です。
それはあるマンガとの出会いでした。
帯をギュッとね! というマンガを知っていますか?
河合克敏さんという、週刊少年サンデーでいつも地味なテーマを独自の視点でキャッチーな作品に仕上げる作家さんがいます。最近では書道をテーマにした「
とめはねっ!」、前作では「
モンキーターン」という競艇をテーマにしたマンガを連載していました。
河合さんは静岡県浜松市出身とのことで、舞台がいつも浜松とか静岡とかなんですよね。
弊社親会社も静岡県にあるので、ちょっと親近感。「
帯ギュ!」と略されるそのマンガは1988年か1989年頃から週刊少年サンデーで連載されていました。
帯をギュッとね!をwikipediaでみると概要はこんな感じ。
週刊少年漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)に、1988年[1]から1995年52号まで連載された。単行本は小学館:ショウネンサンデーコミックスより全30巻、同ワイド版より全15巻、小学館文庫より全16巻。
『NEW WAVE JUDO COMIC』と銘打ち連載された本作は、多数のギャグを交えた軽妙なストーリー運びで、従来のスポ根一辺倒の柔道漫画とは一線を画した。そしてそれまでのスポ根としてのイメージが強かった柔道漫画を、スポーツ競技としての爽やかなイメージに変えて人気を博した。
これらのスタイルが確立できた要因として、主人公達が新たに柔道部を立ち上げたため部に上級生がおらず、運動部につきものの厳しい上下関係を排除できたことが挙げられる。ストーリーが進んで登場人物が強くなるにつれ、全体的に真剣味が増していった。以下省略。
出典:wikipedia 「帯をギュッとね!」より
この帯ギュではアマレスから柔道への転向や、ボクシング部出身のライバル選手など作中でもあるように「異種格闘技」の様もありますが、ロンドンオリンピックからの柔道はまさにそんな感じですね。
作中に「
河津落しは【河津掛け】といって柔道では立派な反則行為だよ!」みたいな記述がありますが、反則技も時代によって変化しているようです。現に「河津掛け」が禁止されたのは1955年との記載もありますね。(
wikipediaより)
帯ギュ!ファンの私としては、柔道技の花形はやっぱり
「背負い投げ」「内股」です!
「朽木倒し」や「双手刈」、「裏投げ」なんかは力技なイメージ。
日本人はやっぱり「技」の柔道を目指す美学があるので、こういったパワー系の技への対応にはかなり苦しんできたようです。
今回のオリンピックでは使用禁止になっている技や制限されている技が多いため、足を無理やり取りに行く技は減っているように感じますが、同時に返し技を懸念してか背負いや内股でスパーン!と一本決まる試合もなかなか見れないのが辛いところであります。こうやってみると、古賀さんとか吉田さんとか、やっぱりすごかったんだなー。カッコ良かったよなー★
柔道はこれからどこへ向かうのか。「柔道」なのか「JUDO」なのか。
私はやはり古賀稔彦さんが言っていた
「心技体すべてがそろった時の柔道は芸術である」
この柔道が好きだなー。変わるべきところと曲げないところ。
過渡期に来ている柔道に思いを馳せる今日この頃でした。
■柔道マンガでは「柔道一直線」「YAWARA」も有名ですが、YAWARAがあまり好きではありません。カワイイからかな・・・?浦沢直樹さんは大好きなんですけどねー。
■帯をギュッとね!は一度読んでください。コミカルだけど号泣しますよ。あとコミックス帯にある4コマ漫画や、読者からのイラストを掲載した「絵筆持ってね!」のコーナーなど細かいところまで楽しめますの。
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