本・雑誌のレビュー
白の鳥と黒の鳥/いしいしんじさんはまさに幼児性と凶暴性

▲白の鳥と黒の鳥/いしいしんじ・著
もう最近文系なブログしか上げていません。これでもIT企業に勤めています、しゃーこです。
最近しみじみ思うんですが、てぃーだブログってホント個性豊かなスタッフがそろっていますよ。
私は色々職を転々としてきたジプシーですが、てぃーだは若くて柔軟なんです。
若さゆえの突っ走りとか愚かさとかはあるのですが(私含めて)。
「これからはネットの事を知らないと、飯が喰えない!」という危機感の元にWEBデザイナーになろうとてぃーだブログに入社。何故かまったくWEBデザイナーではない仕事をしましたが。お蔭様でデザイナーだったら関われなかっただろう多くの方々と出会うことが出来ました。本当に感謝してますヨ。ハイ。
そんなこんなで、てぃーだスクエア新卒・中途採用行っています。

さて、話が逸れましたが表題の件。
「いしいしんじ」さんという作家さんはご存知ですか?
いしいさんは最近沖縄で「その場小説」というイベントを開いたりと、結構来沖されていますが。
私は去年初めていしいさんの小説を読みました。
それが「白の鳥と黒の鳥」です。
友人のやっている古着屋「LEDGE」内にあるライブラリーにあったその本は、これまた一緒にいたシュウタロ名人が薦めてたので購入。このシュウタロ名人と一緒に私はFunnynoiseというバンドをやっているのですが、よく「幼児性と凶暴性」という言葉を彼は使います。私たちの音楽にもそれは反映されていると思うのですが、この本もまた「幼児性と凶暴性」を感じた作品でした。
言葉づかいやテンポは、一瞬若い女性のように瑞々しさを感じるんで心を許すとその中に残虐なものに「ヤラれる!」みたいな。だけど、あったかいです。
肉屋の話とか太った人とか動物とか、登場人物は様々ですが、私はこの本の中に出てくる「しろねずみ」が好きです。はつかねずみと結婚する男の話。なんかね、もう、はつかねずみに埋もれて寝たくなる男の欲望が可愛いというか、バカというか・・・やっぱりちょっとのグロはあるんですが愛らしく描かれていると思います。
この「白の鳥と黒の鳥」は短編集なので、いしいしんじ初心者の私としてはかなり入りやすかったです。長編が比較的多い方とのことなので、この出会いは良かったな、と。最初にこの「いしい節」を長編で味わってしまったら、栄養過多みたいな感じで読みたくなくなるかもしれません。すっかり気に入ってしまったので、メインのような「いしい長編」にも取り掛かりたいと思います。
■LEDGEにはプチプラな洋服たちの他に、本やCDも置いています。そして膨大な量の「Dimly Library」は必見です。
■そしてLEDGEにはgirlsexperienceというとってもステキなTシャツも置いてあります。
■「いしいしんじ」さんのお名前はずっと「イー」の口しながら言えるので、顎関節症の方に優しい名前だと思います。
関連記事
・今日マチ子さんの装丁に変わったyomyomを読む読む(ベタ)