マンガレビュー
アンダーグラウンドな世界を薄味で表現する「新宿スワン」

久しぶりのマンガレビュー。「新宿スワン〜歌舞伎町スカウトサバイバル〜」を読んだ。
最近読んでいるものが「モンタージュ」、「悪の経典」と、どちらかと言えば事件系やサイコパス、アウトローなもの。
新宿スワンもテーマで分けると、サバイバルを名乗るだけあって、アンダーグラウンドな部類なのですが、なんとも薄味な感じ。悪口ではありません。あまりにも濃厚なモンタージュ・悪の経典に比べて、笑える要素があるってのがこの漫画の良さです。
ざっくりとあらすじを言うと、主人公の「白鳥龍彦」が歌舞伎町でスカウトという仕事につき、どんどんのし上がっていくといういわゆるサクセスストーリーが大筋です。(・・・かな?)
何が薄味って、この漫画結構人が拉致られたり、監禁されたり、かなりな局面に立たされることが多いんですがあっさり解決するんです。
例えば馬頭冬偉は北海道にタチュヒコが行って出会うまでずっと陰に隠れた存在でしたが、なんとも簡単に正体も過去に何があったのかも教えてくれます。あっさりです。
先に出た「モンタージュ」はずっと陰にいる黒幕に迫れない感じがなんとも不気味ですが、新宿スワンは戦うべき相手が結構シンプル。それが極道のトップだったりするからもちろん簡単ではないんですけどね。
話も「え?あのシーンが伏線だったの?」てな感じで、こじつけ(と言ったら失礼かもしれませんが…)のような場面も多々見られます。大筋は最初に決まっていたのかもしれませんが、天野レオとかはきっと話の途中で「ああしょう、こうしよう」となって生まれたキャラクターな気がします。
とにかく、どんな大事もページの都合か、あっさり解決してしまう新宿スワンですが、基本「スラムダンク」や「クローズ」のような男同士の争い、友情がベースで気分は悪くありません。
巻を重ねるごとに絵柄がうまくなっていくのも楽しい!(上目線じゃないですよ。。。ホントにうまくなってるんです)
私的には馬頭(メズ)さんが萌えです。
早乙女さんが可愛くて嫌ですw
ただ今33巻まで出ています。
真虎(マコ)さん、どーなるの?
てな事で1巻読むのに5分くらいしかかからない新宿スワン、重くなりたくないあなたにオススメいたします。
オススメ度:★★★☆☆
▲面白いけど、ストーリー的にこの位かなぁ。私は、ですよ!個人差あり。
■どーやらこの漫画の作者は本当にスカウトやってたらしい!wikipediaより。
そっから漫画家になった作者の自伝も読みたい!むしろそっちに興味あり。情熱大陸とかでやらんかなぁ。
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